お疲れ様です。
今回は技術と言う事に着目してブログを書いてみます。
例えば溶接の技術の話になりますが、配管を溶接する場合、どのような結果が最善かは一般の方々には正解はわからないと思います。
結論から言うと、漏れなければ良いです。
プラントの工事では、レントゲンをとり内部の溶け込み具合を調査して少しでも欠陥があれば不合格なのですが、要するに欠陥が原因で後に漏れや不具合が出ますよ!ということです。
技術を極めるとその域まで達することは可能ですが、初心者の方は仮止めという、点で止めるという初歩的な溶接から始めます。
基本的な事ですが、それが全てです。
仮止めを繋げて一周すると配管の溶接は完成するという、極めて単純な考え方で大丈夫です。
先程のレントゲンのお話も結論から言いますとそのやり方でも、欠陥を出さずに合格がもらう事もできます。(誤解をしてほしくないので補足しますと、連続で溶接した方が欠陥は出にくく、時短にもなります)
つまり、基本が出来ていればある程度の範囲まではカバー出来てしまいますよ!という事になります。
技術者のあれこれというタイトルでの話なので、配管以外でいいますと、CADを使い図面を作図するだとか、重量物をクレーンでバランス良く吊るだとかの技術も基本的に同じ考え方で大丈夫です。
就職した会社で、覚えが悪いな!とか、簡単な事が何故できないんだ!とか、会社にいると毎日聞いたり言われたりするような事ですが、その会社が基本を教えない事が原因で、教え方の勉強を真剣にしていない事が要因である事は考えなくても結果で出ていますね。
一昔前までは、一生懸命に努力をし、見て盗み人知れず努力をし、時間を掛けて一人前になりましょうという戦後の教育が、今もまだ主流の考え方になっています。
努力は否定しません。基本は努力にしか成し得ない必須科目ですが、溶接技術もYouTubeでもHow toが出回っている時代で、凄い難しい事だから溶接するのは100年早いぞ!では無く簡単に教えて、AIに仕事を取られないようにみんなで技術を伸ばして行った方が効率が良いですね。
何が言いたいかといいますと、全ての技術者はもちろんなかなか真似の出来ない凄い職業とは誰もがわかっていますが、価値を高める為にもあらゆる人に教えて伝えて、たくさんの人に出来る様になって頂き、若い世代に伝えて行きましょうというお話でございました。
工事屋さんっていつの時代もカッコいいですよね!北嶋でした。(世界遺産になった構造物も当時の名もなき職人が作っているのに、何故注目されないのか、名もなき設計者も何故尊敬されていないのかはわかりませんが、所詮実務にはかないませんよ!ジェフベゾスが宇宙に行っても、結局そのロケットを作った人々が素晴らしいです)